簡単なあらすじ
大きな湖のある郊外の町。
息子を愛するシングルマザーの母、安藤サクラ(麦野 早織)。
息子、(麦野 湊)とささやかな日常を送る
そんなある日息子の湊が長髪の髪の毛を自分で切って、洗面所には髪の毛が散乱していた
心配する早織、そして水筒の中には砂利が入っていた
生徒思いの学校教師、そして無邪気な子供たち。
それは、よくある子供同士のケンカに見えた。
しかし、彼らの食い違う主張は次第に社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。
そして嵐の朝、子供たちは忽然と姿を消したー。
感想
星⭐️⭐️⭐️⭐️4.0
ちょっとしたボタンのかけ違いが原因でいろんな人間模様が展開されていく様子が
怖く、そして残酷に見えた
ストーリーの前半は息子を心配する母の視点、そして息子を虐待したとされる教師
後半は教師の視点、そして息子と友達の視点
いろんな場面に伏線が散りばめられていて、終盤での回収は秀逸
それでも観る人にきちんと分かるように、こっちの感情をそうさせるようにカメラが場面を写す
こっちの感情もコントロールされているような感覚だった
映画のタイトルである『怪物』ちょっとしたことで、人間は誰にでも怪物にならしめる、そして
怪物だーれだ。というあのゲームも伏線だったのかな。
親を心配させまいとウソをつく子供の心、子を心配する心
子供の繊細な心を繊細に、そして繊細に描いたような映画でした