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流産を経験した夫が思うこと

妻が3人目の子供を授かった

予期せぬ子供に妻はずっこけていたが、嬉しかったようだ

それからは妻もつわりとの戦いが始まり本当に辛そうであり

仕事から帰ってくるなり殺気じみており本当に夫である私もきつかった

こういった時に対して家事ができない夫は使い物にならない

普段から使い物にはなってないのだが

妻が5度目の検診を受けに行った時のことだった

私は仕事が休みにも関わらず当たり前のように家で休んでおり、妻に対して冷たかったと感じる

そんな時に妻からの突然の電話があった

嫌な予感しかしなかった

電話の先では妻は泣いており尋ねると『赤ちゃんの心臓が止まってるって』

本当にショックだった

今まで生きてきた中でこういった不幸に見舞われたことは一度も無かったからだ

すぐに病院に駆け込み妻の元へ

妻は私を見た途端に涙が溢れており私は抱きしめてあげることしか出来なかった

そしてその時に私は自分をたくさん責めた

どうしてこんな時に妻の為に一緒に涙を流してあげることができないのかと

自分はこんなにも冷たい人間だったのかと

自分が情けなくて悲しくて、とっっても不甲斐ない自分に思えた

妻と一緒に病室へ行き先生とのお話することに

待合室では他の妊婦さんや目の前にはとっても可愛い赤ちゃんのポスターが

見るだけで涙が込み上げてきていた

先生からは『これで終わりではないから頑張ってほしい』

とても、そんな気にはなれ無かった

この流産をきっかけに私は自分と向き合うことができた

そして、生まれるはずだった子供に教えてもらったことがある

君のおかげで自分は妻を大切にしようと本当に心から思えるようになった

感情に蓋をするのはもうやめようと思った

本当にありがとう

そしてもう一つ思えたことがある

それは君は確かに生まれてくることは無かったかも知れない

でもお母さんのお腹の中で妻と繋がっていたことは事実なんだから

きっと妻の身体の中に君は細胞として少なからず存在しているんだよ

だから妻を大切にすることは君も含めて2人分を大切に思うことにしたんだ

でも妻はもうすでに2人産んでるから4人分の命が備わっているね

本当に君のお陰だよ、本当にありがとう

これからも妻と僕を見守り続けてね

10月20日は君の誕生日だからね

小さいケーキでいいかい?

子供達とみんなで蝋燭をふぅーってするからね

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