あらすじ
織田信長が本能寺の変に至るまでの武将や農民、そして忍び達の話
感想
星⭐️⭐️⭐️✨3.7
日本の戦さで手柄を立てる時に使う、首文化を皮肉ったような映画だった。
歴史の教科書では語られていないようなことが展開されているし、何だかコメディーっぽく描かれている感じがした。
歴史の教科書をコメディー目線でツッコミを入れていくとこういう解釈になるのかな😁
所々に、散りばめられているシーンなんだけれども、切腹と介錯したあとの首、百姓は誰の首かも分からず持ち帰れば出世すると思い必死に首にすがる、はたまた、誰の首なのかに執着する光秀、そして誰それの首には執着せず結果だけに執着する秀吉、出身が変われば首に対する価値観がころころと変わるところがこの映画の面白いところ。
この映画の主人公は首であって、歴史はあくまでも付属品って感じがした、その中でも、信長の超パワハラ上司感、秀吉の表と裏の顔、秀吉が言うことは冗談でももはや冗談に聞こえないと言う怖さ、光秀のキャラはよくある光秀像だったけど、まさか男色だったとは、(でも当時は結構普通だったみたい。)こういったそれぞれのキャラが、しっかりと立っているし、1人も欠けるとこの映画成り立たないなぁと思った。
そして、みーんな嘘つきばっかりだった、表ではその場を取り繕って、裏でやってることは全然真反対だったし、秀吉が神輿のみたいな物に担がれて、川を渡るシーンでは、秀長が『ここで兄者が溺れたら俺が大将なのにな。』って笑いながら言ってるシーンも結構印象的だった
映画自体は歴史の大筋に乗って展開されているし、そこにいろんな登場人物が出てきて複雑になりがちな話も、所々に笑いの要素が入り、見やすくされていて楽しかった、あとやっぱり秀吉が北野武そのままだったからかな🤣
ただ、安土桃山時代ってとんでもない時代すぎて、自分だったらすぐに死んでるだろうなぁって思いました。